fc2ブログ

アイソレーション・USBその5 usbケーブルの自作とaudio philleo2

 2012-05-22
前回、「アイソレーションusbその4」でusbケーブルを作って下図のところに入れました。
usbケーブル挿入

このケーブルの長さは30cm弱。
効果はあったものの期待したほどではなかったのですが、それはusbアイソレータが効果を出しているからなのかも知りません。
そして、usbアイソレータとPCの間ならもっと効果があるかどうかは先延ばしにしていました。

その理由の一つはusbからs/pdifへのDDCを新調する予定があったからです。
いままで使っていたDDCはHa-infoという中国製の¥5kくらいのものです。(アイソレーション・USBその1)
24bit96kHzには対応しています。
Ha-info
Ha-info

いずれはHifaceなどに入れ変えたいという気はありましたがそのままになってていました。
三毛猫荘の環境はPC→DDC→DAC→AMPという構成ではなく、DDCの後はデジタルchディバイダdcx2496ですから、usbからs/pdif変換した後すぐにDA変換してるわけではありません。
ジッターが少ないDDCを使ったからといって、一般に言われている効果があてハマるかどうかも半信半疑でもありました。

Hiface-Proもヨドバシやノジマで¥23k台で扱われるようになり…と調べていたらaudiophilleo2というDDCがNETで評判になっているらしい。
私はいまは定期的に雑誌を買うなんてことはしていませんが、audiophilleoはまだ雑誌にもあまり取り上げられていないみたい???なところも気に入って発注してしまいました。
日本での代理店はあるようなないような?
audiophilleo2(箱)

このaudiophilleo2は後続の機器の入力端子にその出力端子を直結することを推奨しているので、PCとオーディオ機器をある程離している場合、s/pdifの同軸線ではなくusbケーブルが長くなります。

話はそれましたが、そんな関係もあってusbケーブルについては新しい環境で再評価してみたいという意図がありました。

今回はusbの話なので、audiophilleo2の感想などは次の機会にします。

DDCの出力をdcx2496の入力に直付けにするために、前回作ったusbケーブルと同様なものを2.6mで作りました。
比較したのはブランドなどまったく不明なその辺にあるusbケープルですが、前回と違ってある程度長さがあるとケーブルの違いはよりはっきりと音に出てきます。
自作usbケーブルでは、音が骨太になってしっかりとした鳴り方になります。
もちろん効果の出方は使う電線によって違うはずです。

次に、PCとusbアイソレータの間に30cm弱の自作usbケーブルに入れ変えてみました。
どうやらusbケーブルは短ければそんなに差が出ないみたいです。
しかし、これもusbアイソレータがあるかもしれないので断言は出はません。

usbのA/Bのプラグ部品の入手先は前回書きました。
ピンアサインは
USBピンアサイン
こちらを参考にさせていただきましが、usbケーブルを作るという面から見やすいように書きなおしてみました。
usbピンアサイン


usbでもLANでもケーブルを作る際は、ケーブルチェッカーというものがあると便利です。
この存在が意外と馬鹿にはできません。
私はLANとusbどちらもチェックできるものを買いました。
若松通商で¥1,260の代物です。
LAN&usbケーブルテスター
当然中国製?で少なくとも機構的な品質は良くないことはすぐわかるような質の品物ですが、usbケーブルとの付き合いはこれからもしばらく続きそうな予感がありますので持っていても損はないと思います。
usbについてはもう少し試してみたいことがあります。
スポンサーサイト



アイソレーション・USBその4 usbケーブルの自作

 2012-05-03
その先が電気的にアイソレートされているメディアコンバータとPCの間でもLANケーブルの種類を変えると音質が変わります。
試した中ではCAT7が必ずしもいいとも言えません。
どうやらデジタル信号のラインに音声信号と同様にケーブルによる差がありそうです。

ある日、USBケーブルについて考えてみました。
USBは+5VとGND、±のデジタル信号です。
4芯シールドと考えるといい電線は思い浮かばないのですが、信号をわけてしまえば音声用で良い結果が出るケーブルを選択することができます。

そう思いついたとき、それを試してみようという思いを加速させたのは、私が音声信号用に愛用してきたケーブルがもともとバランス伝送用のケーブルだったことです。
これはますます好都合です。

早速、USB A/Bのプラグを手配しました。
ところが、USB Bのプラグはあまり需要がないのか小売しているところはひとつしか見つけられませんでした。
松本無線パーツ
USB Aのプラグはマルツなどでもあります。

すぐにわかったのですが(普段定期的にオーディオ関係の雑誌を買うことがないので…)、USBの信号と電源を分けているケーブルは高価なオーディオアクセサリ―としていくつも発売されているのですね。
結果して出来上がったものは似たような形態のもので、なんだかまねしたみたいで気分は悪いですが、PCが供給する汚いバスパワーと信号を分離するという考えは何も特別なものではなく当たり前にわかっていることです。
安物のUSBケーブルである程度考慮されているものもあると思います。
私は自分が信頼するケーブルを使ってUSBケーブルを作るという思いの方が強かったです。
usbケーブル


長さ300mmのUSBケーブルを作って自作USBアイソレータとDDCの間に入れてみました。
usbケーブル挿入
音声信号用として30年来の信頼を寄せているケーブルを使ったUSBケーブルなので、もの凄く期待していました。


効果は確かにありました。元に戻す理由はありません。
しかし、変化量は期待より少なかったです。
使った場所がUSBアイソレータの後だったからかもしれません。
もう一本USBケーブルを作ってPCとUSBアイソレータの間に入れればもっと効果があるかもしれません。
それをやってみてから書けばいいのに…。
でも、その実験はわけあって後回しにします。

自作USBケーブルに使う電線は何か?

オーディオをやっている方は電線にもそれぞれこだわっているものがあると思います。
良いと思うものを使えばいいと思います。

私が使った電線は何か?
それを書くためにはいろいろと毒を吐くことになるのでやめておきます。

アイソレーション・TVアンテナラインその2

 2012-01-03
おや???
年末のある日、突然カウンタがいつもの数倍になって…一瞬、眼が点になりました。
と思ったらやっぱり一瞬のことだったようです。
日常生活で、私の周りには「LANやTVのアンテナラインにアイソレータを入れると音が良くなる」なんて言って信じてくれる人はいませんが、オーディオをやっている人でも信じてもらえない人は多いでしょうね。

TVのアンテナラインはしばらくそのままだったのですが、気になっていたことを試してみました。
このアイソレータはフェライトコアに撚り合わせた2本の線を3ターンさせてトランスにしています。
コアに巻く方向は2つあります。

①コアの内側からコアの向こう側を問えって外側から手前に戻る、コアの時計方向に3回巻いていく方法
②コアの内側からコアの向こう側を問えって外側から手前に戻る、コアの反時計方向に3回巻いていく方法
TVアイソレータ2方向

見た目はあまり変わりませんがこの二つには音質的傾向に微妙な差がありました。
さもありなん、とは思いつつ…摩訶不思議なり!

アンテナ線を外してしまったときの鳴り方と比べると、傾向が似ているのは①の方ですが、②の方が滑らかでノリが良い鳴り方をします。
それは…トランス的な鳴り方???
でもオーディオ信号に入っているわけでもないし、トランスといってもフェライトコアに3ターンだけで?
アンテナ未接続状態に近いなら①を取るべきでしょうが、やっぱり聴いていて楽しいのは②の方。
悩ましいけれど楽しい方を選びます。
楽しくないけれど理屈に従うのは評論家に任せればいいことだし、ストイックになる意味もありません。

次に巻き数について、
②の方法で4ターンにするとやや沈んだ感じの表現になります。
結合が強くなったのでしょう。
L成分によってより高い周波数での減衰効果もあるかもしれないと思ったのですが、結合の方が勝っているのでしょうか?
2ターンではなぜかわかりませんが何だか音に物足りなさを感じます。
バランスとしては3ターンが一番良かったです。
これらもやはり微妙な差なので環境や好みによってもどれがBESTなのかは変わるでしょう。
2ターンでもちゃんとTVは映ります。

最後にシールドを試してみました。
INとOUTのコールド側をシールドでつないでしまったら意味がないのでINのコールド側を銅箔テープに接触させてケースに巻きます。
TVアイソレータ_シールド

結果としてはシールドは気休めですね。
持っていれば巻いてもいいですが、そのためだけにわざわざ銅箔テープを買う必要はないようです。

アイソレーション・USBその3 内蔵or外付け HDDはどっち?

 2011-11-06
1.はじめに

今回も直接的にアイソレーションの問題ではないのですが、まったく無関係ではないのでこの分類で行きます。

2.前回の結果

アイソレーション・USBその2では内蔵と外付けのHDDの音の関係について書きました。
前回は文章ばかりでだったので、図で示すと、
アイソレーションUSBその2
つまり、USB2.0での接続の場合は、

・USBのアイソレーション無しでの比較では外付けの方がいい
・USBをアイソレーションすれば外付けと内蔵の差はない
・そもそも外付けのHDDをつなげないときの内蔵のHDDの音は良い
・外付けHDDのUSBをアイソレートしたときの音と外付けHDDを接続しないときの内蔵HDDの音の傾向は違う

外付けHDDを接続しないときの内蔵HDDの音はふわっと柔らかく自然な感じに対して、アイソレートした外付けHDDはカチッとしている感じですが、どちらも許せないということはないので、後々の融通性を考えれば外付けHDDを選択すべきかな。

3.ちょっと違うぞ!

数日後その選択は間違っていることがわかりました。

それは、HD-Tracksからハイレゾの音源をダウンロードしたときに気がつきました。
HD-Tracksのサイトで試聴してからダウンロード、2枚組だったので40~50分掛かりました。
ダウンロードが終わってfoober2000で再生したら、「なんか試聴したときの印象と違う!」
なんで???
一旦は結論を出したものの前回から引っ掛かっていることがありました。
内蔵HDDを使うとき、余計なものを接続しない状態と外付けHDDをアイソレータを経由して接続しているときの音の傾向が違うということは、外付けの方がいいということありえないはず?
そんな理由はひとつもあるはずがない。
アイソレータがあったしとても、完璧なはずはないし。

せっかくのハイレゾがこんな音では…。許せない。ということで、外付けHDDに入れたデータを内蔵HDDに移動してみました。
結果は、
やっぱりこうでなきゃ!
前回の比較は間違い。外付けHDDをつないだ状態でも内蔵HDDの方が断然いいし、ハイレゾではその違いは顕著!
(今回ダウンロードしたのはこちらです。ブランデンブルク協奏曲)
次に、外付けHDDを外すと当然さらに良くなり、ふわっと柔らかく拡がる自然さは内蔵HDD選択しない理由がありません。
USBアイソレータありで外付けHDDつないでいても、内蔵HDDは外付けHDDよりいいのですが、堅い表現で悪く言うとキツイ音になります。
アイソレーションUSBその3

4.一般的に言われている評価と違う理由

もちろん、結果はそれぞれの環境によります。

一般的には、内蔵HDDより外付けHDDの方がいいという記載はよく目にします。
しかし、それはS-ATAやUSB3.0の場合だと思います。
USB2.0で内蔵HDDの方が良かったという結果には何の不自然さも無いように思えます。
私はPCに関しては素人ですが、USB2.0はいまどき速いI/Oではないことはいろいろ事象から感じます。
内蔵HDDはS-ATAでないとしても、少なくともATAPIで接続されているハズです。
ループの問題もありません。

5.PCの素人なりに思う評価方法の気になる点

ここからはPCの素人の私の想像ですが、内蔵HDDと外付けHDDの比較はどのような条件でに実験されているのかに注意する必要があると思います。

・接続はUSB2.0/USB3.0/ATAPI/S-ATA?
 明確な条件が必要で、実験された条件と違う場合は参考にならない
 USB3.0での比較について書かれている場合、USB2.0でも同じであるという結論には直結しない
・外付けHDDをUSB3.0やS-ATAなどで実験された場合、内蔵HDDのマザーボードへの接続はATAPIなのか?
 素人の疑問なので馬鹿げた間違いかもしれませんが、内蔵より外付けの方が速い条件での比較なら
 ループの問題を差しおいても外付け有利になるのかもしれません。

6.データの量の問題

そうなると内蔵HDDの最大の問題は容量と汎用性ということになるでしょう。
それに関しても答えは見えてきました、
ここ数週間、私は持っているCDをHDDに取り込む作業をしています。
数えてはいませんが200枚以上は取り込んだと思います。
データの量としては100GBに満たないくらいです。
この先、ハイレゾのデータを取り込んだり、一部をfs変換したりしても、1,2年で200GBに到達することはないと思います。
いまどきのPCなら内蔵HDDでも500GBはあるでしょうから音楽データだけなら困らないと思っています。
容量不足を感じる頃にはOSや周辺機器も何世代か進み、新しいPCを欲しくなっているかもしれません。
これは、もっと大量の音楽データを持っている方には参考にならないかもしれません。

一方、映画などのDVDデータはそうはいきません。
私は音楽のほかに映画もPCで観るようにする計画を進めています。
DVDのデータもHDDに取り込みましたが約60枚で320GBあります。
これはさすがに内蔵HDDには無理なので外付けHDDに入れます。

7.それではどうする

会社のソフト屋さんと話をしていたら、「HDDのバックアップを取らないと危ないよ」と、散々脅されました。
それもあったし、外付けHDDの方が音がいいというサイトを良く見かけていたこともあって外付けHDDを買ったのですが、当初の思惑とは少し様子が変わってきました。
いまはCDをHDDに取り込むことを中断して、外付けHDDに取り込んだデータを内蔵HDDにコピーしています。
外付けHDDの音楽データを内蔵HDDにコピーし終わったので、外付けHDDはバックアップと映像データ用にします。
外付けHDDに音楽データを入れる計画のとき、もう1台同じ容量の外付けHDDをバックアップ用に用意しました。
これは音楽データの二重バックアップと映像のバックアップに使おうと思っています。

8.USBアイソレーションとのかかわり

USBアイソレータは必要な分くらいは作れるように準備はしてあります。
しかし、今回の結論で外付けHDD用のアイソレータは必須ではなくなりました。
外付けアイソレータは普段音楽を聴くときには接続しないのが基本運用になります。
外付けHDDはバックアップを取るときと映画を見るときに接続するわけですが、バックアップ時にはアイソレーションは不要です。
映画を見るときはアイソレータを持っているから使いますが、私は音楽重視なので、もしアイソレータを持っていなければ使わないでも我慢します。
映画はプロジェクタとスクリーンで観ますが、いまは移行の準備段階なのでもともと持っているDVDプレーヤと7,1chのAVアンプはしまい込んで映画も2chで観ています。
外付けHDDからUSB2.0で映像と音声を取り出してスピードが間に合うのかはまだわかりませんが、セキュリティソフトがスキャンしているときは2chでも音が飛びます。
もちろん、音楽を聴くときはプロジェクタのACインレットと映像入力は外しています。

アイソレーション・USBその2 リッピングソフトとドライブ

 2011-10-21
何を言いたいのか紛らわしいタイトルですが、内容としてはCDからPCに音声データを取り込むソフトやフォーマット、外付け機器について簡単に試してみた結果です。
外付け機器に対してはどうしてもアイソレーションの有無についても触れなければなりません。

きっかけとなったのは2TBのHDDを購入したことです。
今や¥9k以下で買えます。
もうひとつのきっかけとしてEACではエラーで取り込めないDISCがあります。
そんなDISCもWindowsMediaPlayerで取り込むことはできました。
どのディバイスを使ってどのソフトでどのように取り込むかを見極めておきたいというわけです。

再生にはfoober2000を使います。
古い情報源ですが2010/10/27発行のDigiFiのP80に紹介されてた6種類のフリーソフトの中から、FrieveAudio、foober2000、KMPlayer、MediaMonkeyの4種を試した結果、私の環境では一番良かったものです。

試したもの、それぞれの種類としては多くはありませんが、

取り込みソフトとして
・EAC            wav
・WindowsMediaPlayer  wav/wma可変ビットレート/wmaロスレス/mp3 

ファーマットとして
・wav           EAC/WindowsMediaPlayer
・wma可変ビットレート WindowsMediaPlayer 240~355kbps最高音質
・wmaロスレス      WindowsMediaPlayer 470~940kbps最高音質
・mp3           WindowsMediaPlayer 320kbps最高音質

機器として
・内蔵HDD
・外付けHDD USBアイソレート有/無
・内蔵/外付けDVDドライブ


結果=======================================================================================

フォーマット-------------------------------------------------------------------------------

取込   形式            コメント
WMP  wmaロスレス       wavに比べてギターやベースの銘柄が違うのではと思うどの差がある。
                    クリアーになってこれもありかと迷ったが、長く聞いていると
                    疲れそうな感じがした。
WMP  wma可変ビットレート   ロスレスよりずっと良い。
                    ロスレスよりwavに近いがwavのふわっとした雰囲気が出ない。
                    あとひとつ伸びが足りない。
WMP   MP3(320kbps)      WMAよりすっきりしている
                   やはり伸びが足りない
                    wavに対してはwma可変ビットレートの方が似ている
WMP    wav           ふわっとした感じや伸びが足りないのは形式ではなくWMPの特徴のようだ
                   基本EACの方が素性が良い 
----------------------------------------------------------------------------------------------
wmaがロスレスより可変ピットレートの方がいいのはなぜだかわかりません。
というかロスレスの音が特殊みたいな感じもします。


HDD-------------------------------------------------------------------------------------------

ドライブ    条件           コメント
内蔵HDD 外付けHDD接続    単純に内蔵のHDDに書かれたwavデータをアイソレート無で
    USB2.0アイソレート無    接続して比較
                     やはり、ループによる濁りが生じる
外付HDD 外付けHDD接続    内蔵HDDよりわずかにクリアー
    USB2.0アイソレート無   しかし、外付HDDをつながないときの内蔵HDDの音の方が自然で
                     質も高い
外付HDD 外付けHDD接続    外付HDDをつながないときの内蔵HDDの音のふわっとした空気感とは、
    USB2.0アイソレート有   違いがっちりとした安定感がある。
                      この状態で内臓と外付けのHDDの差はほとんど感じない
----------------------------------------------------------------------------------------------
外付けHDDは内蔵HDDに比べて圧倒的に良いという記載はよく見かけますが、私の環境では単純にそうはいえないようです。
USB3.0やS-ATAでは違ってくるのかもしれません。
しかし一方で、USB3.0やS-ATAではアイソレートはできません。
USB2.0でアイソレーション無しで外付けHDDをつないだまま、内蔵/外付けHDDを比べれば外付けの方がいいのですが、そもそも外付けHDDをつながなかったときの内蔵HDDの音には勝てなかったのです。
内蔵/外付けHDDを比較をされた方の中には上記の条件で比較された方もいるかもしれません。
もちろん、出てくる結果は環境によって大きく変わります。一概には言えません。

他、リッピングに関する確認としてDVD/CDドライブは内蔵か外付けか?-----------------------
PLEXTOR PREMIUM2が最高だ!という人もいるし、ドライブによる差なんてあるわけがない、という人もいます。
残念ながらPREMIUM2はもう買えませんから私には確かめようがありませんが、良くても悪くてもDISCドライブの読み込みの差があるのかくらいはみておきたい。
それで数年前に購入した今や古いDVDドライプを引っ張り出して内蔵ドライブでの取り込みと比べてみましたが、余り変わりはありませんでした。
EACのような優秀なソフトを使ってしつこくエラーをつぶしながら取り込めばDISCドライブの差はあまりないのだろうと、自分を納得させることにします。

まとめると
・USB2.0の外付けHDDを使うときはUSBをアイソレートする
・内蔵HDDを使うなら余分な外付けHDDなどはつながない
・取込用DISCドライブはEACを使うなら内蔵のものでよい
・EACで取り込めないとき、やむを得ずWMPを使うならwavまたはwma可変ビットレートを使う

あくまでも私の環境ではということですが。                     


環境
PC    EPSON ST150E
CPU  Intel Core i7 M640 2.80GHz
RAM  4.0GB
OS   Windows7 HP SP1 32bit

外付けHDD  WD Elements WDBAAU0020HBK-JESN 2TB
外付けDVD  BUFFALO DVR-R42U2
USBアイソレータ ADuM4160

アイソレーション・USBその1

 2011-10-15
私の使っているPCにはS/PDIFの出力は無いのでUSB→S/PDIFのDDCを使っています。
HA-INFO U2という中国製のもので96KHz24bit対応ですが、PCとの相性もあるのかASIOなどの設定はうまく出来ていません。
HA-INFO ¥5kくらい
バスパワーで動きますが、アナデバのADuM4160というUSBアイソレータICを使っていアイソレートしています。
アイソレーション効果の印象はLANのアイソレーションより少ない感じでしたが、にじみが減って確かに効果はありました。

システム構成が特殊ではありますが、PCのモニタに10inchのUSBモニタを使っていて、ここも同じようなUSBアイソレータを入れようとしましたが、2回失敗しています。
最初の失敗はこのモニタの消費電力が5Wもあったことで、作ったUSBアイソレータの電量容量が不足して動いてくれませんでした。
2度目の失敗はUSBアイソレータのスピード不足でした。
USB2.0にはロースピード、フルスピード、ハイスピードの3つの規格があり、ADuM4160はロースピードとフルスピードに対応しています。
諸状況から見てどうやらこのモニタはフルスピードでは誤動作が頻発するようです。
現在、世に出回っているUSBアイソレータはUSB2.0ハイスピードに対応しているものは無いようです。

よくAV雑誌に出ているRUI-1_¥57,000
SAEC SUI-0ASX_¥65,100
ラトックシステム ¥26,000
これらの製品はお金が余っている人に勧めましょう。

エルモスUSI-12M ¥14,800
USB-ISO_¥3,980
この辺は現実的です。

CR部品や外装部品、もかしたら素晴らしい組成の銅線や特殊加工したコネクタ?以外の中身はあまり変わらないはずです。
そこが重要だと言われてしまえばそこまでですが。
USB-ISOはデータシートには基板のシルク図も載っていますが、使っているICが何かはわかりません。
しかし、どれもADuM3160か4160を使っているか、もしくは同等のICを使っているようにしか思えません。
もちろん同じ動作をするICでも銘柄が変われば音も変わります。
球やop-ampを換えて音が変わるのと同じです。
最も良心的な価格のUSB-ISO。バスハワーとオプションのACアダプタが両方使えることになっています。
しかし、その切り替え端子の構造がとても気になります。
多分、DCジャックを差すとバスパワーが切れるようになっているのでしょうが、片切りなのか両切りなのか?
片切りならアイソレータとしては不十分だし、両切りのコネクタがあるのか?
バスパワーだと電源がアイソレートできないし、オプションのACアダプタがスイッチングならちょっと…。

ADuM4160は入手先にもよりますがそれほど高いICではないし、アイソレーションを考える上でメーカーおしきせではなく自分の考えを正しく盛り込んでいくには自作をするのが最良の道だと思います。
電源はもちろんトランスを使いますが、ACアダプタより効率は悪く、無負荷時の電流も大きいのでPCがONになったときUSBの電源でアイソレータがONになるようにします。
秋月の電源キットをアイソレータ基板に移植して使います。
usbアイソレータ

トランスは用途に合わせてPK-06033/06067/06150が差し替えられるようにしています。
ケースはちょうどいいものが無かったので木で作りました。

アイソレーション・TVアンテナラインその1

 2011-10-04
グランドループについて考えたとき、TV系のアンテナラインもループになる可能性があると、アイソレーション・LANその4で書きました。
映像系ではアンテナライン以外の、機器間の信号のI/Fには、コンポジット、RGB、DVI、HDMIなど色々なフォーマットがありますが、簡単にはアイソレートできるようなものでないしょう。
TVのアンテナくらいなら何かありそうです。
海外のサイトの具体例を挙げているところを紹介されている方がいました。
このブログのURLがわからなくなってしまったので、紹介元の方には大変申し訳ないのですが、これがそのサイトです。
ePanorama.net
ここで挙げられとている方法は

A.トロイダルコアを使ったアイソレーショントランスの製作
B.ホット/コールド双方にCを入れて低周波カットする
C.75Ω→300Ωと300Ω/75Ωのバランを使った簡易アイソレータ

C.は簡単なのですぐに試してみました。
バラン


 下図は三毛猫荘のTV環境です。
 一般的なものではないかもしれません。
 台所用のTVの電源はLANのルータなどと一緒に絶縁トランスに接続しています。
 図中の①と②の間にあるのはJCOM(タイタス)のときに業者が入れていったフィルタですが詳細はわかりません。
 悪影響は無いだろうと勝手に判断してそのまま入れています。
 以下、当然のことですが音楽を聴いているときはTVの電源はいつもOFFです。

 ②の場所に入れます。
 
TVとアンテナ線

しかし、結果は? … ん???
いいところもある、だけど悪いところもある…(スネークマンショーか???)
低域と高域で部分的にCのアイソレータがあった方がいい部分と無い方がいい部分があり入れた方がいいとはとても断言できません。

B.は試していません。

A.はePanorama.netによると、

・一組のケーブルを1cmあたり1~2巻によじり合わせ、
・UHF帯に合ったコアを用意して数回巻く
・一本のケーブルは一次側、他方は二次側として使う

コアのサイズはここでははっきりわかりませんが、写真から想像して適当なものを選びました。
ここで紹介されている例では3ターンとなっています。
私が使ったコアは実測で、外形Φ8.5、内径Φ4.5、高さ3.2、黄色のマーキングがあります。
アンテナアイソレータ1

これを②の場所に入れるのですがどうも低域がすっきりしない。

それではアンテナ線を抜いてしまったらどうなのか?

やっぱりループの影響はしっかりあるんですね!!
アンテナ線を抜いたときとささっている(アイソレータ無)では、普通にアンテナがささっているときの方が埃っぽい音になります。

考えてみると②の場所は機器の配線が密集してるところでした。
ノイズではなくループを問題にしているので関係ないような気もしますが、変な結合ができているのかもしれません。
アイソレータを①の場所に変えたらいくらかアンテナ線を抜いたときの音に近付きました。
念のため申し上げますが、テレビはちゃんと映っています。
有無での画質は比べてていませんが。


対策をした順番の影響もあるのかもしれませんが、アンテナのラインはLANに比べると変化は少ないように感じました。
今回作っフィルタももう一歩のところにあるような気がします。
シールドするとか、もしかしたらフェライトコアへの巻きつけ回数を調整するともっとすがすがしい結果が出てくるのかも知れません。

アイソレーション・絶縁トランス その2

 2011-08-09
AC100Vに絶縁トランスを入れて行きます。

①PCに200VA
②dcx2496とコントロールアンプに100VA
③オシロスコープや測定系にも絶縁トランスを入れておきたい→50VA
④LANのルータや電話、携帯電話の充電器などSW電源の集まりに30VA

絶縁トランス
右から①②④、その左はLANのハブ用の9VのリニアACアダプタです。

①は人が手に触れないと勝手に判断したところに置いてケースに入れていません。
それ以外はタカチのBCASシリーズのケースに入れています。

②の100VAのトランス(ノグチトランス・オリジナル)はBACS121210Gにぴったり収まります。
トランスの脚の部分の固定ネジもBACS121210の4ヶ所用意されている埋め込みナットのうち2ヶ所にはぴったり合います。
あと2ヶ所は合わないのでケースに穴を開けなければなりません。
ヒューズを入れる必要があのますがヒューズホルダは筐体にネジで固定するタイプではなく中継型のものを使いました。
BCAS121210にφ15の穴を2ヶ所あけてタカチのKG9というねじ込み式のブッシュをつけます。
ACのIN/OUTのケーブルはカナレの4S6をつかいました。
アイソレーション後のACの取り出し口にはパナのWCH2304Hを使います。
このOAタップはパナソニック電工ではなく松下電工の時代に違う型番で売られていたときにたまたま使ってみて、かなりいい印象を得ました。のちにホスピタルグレードのコンセントが流行ってきましたが、下手なホスピタルグレードよりいい音がします。
パナのブランドに変わってから聴き比べはしていません。

④のルータ用の電源は30VAのトランスですが、タカチのBCAS01108Gがピッタリのはずです。
はずですというのは、BCAS081107Gがでは惜しくも入らず、私は少し汗をかいて無理やり入れました。
曲げたり削ったりというわけですが、コアにケースが当たらないことを念入りに確認して無理やり納めています。
それでもコアとケースが近いのでケースを触ると熱があります。
同じように無理やり押し込んで、もしコアとケースが当たったらひとつもいいことが無いどころか危険さえ感じます。
素直に余裕があるBCAS081108Gを使うべきです。
なお、このノグチトランスの30VAのトランスの脚の取れ付け穴はBCASの埋め込みナットとぴったり寸法が合います。
出力タップはこだわりは無くなるべく小さいものを選びました。

LANのハブ用のリニアACアダプタについて。
そもそもつなぎ方によってはハブは必要ないのですが、家のなかの配線がきれいにおさまらないので使っています。
この手のACアダプタは当然SW電源ですが、世の中、探せばまだトランス式のACアダプタは入手できます。
しかし、トランス式のACアダプタには安定化回路が入っていないのが一般的で、負荷変動で電圧が変わってしまいます。
これではあまりにもお粗末なのでレギュレータ入りのACアダプタを作りました。
中身は何の変哲もないものでトランスとブリッジ、7809が入っているだけで基板も余っているユニバーサル基板を使ったものなので詳細は省略します。
ケースはBCAS081107Gです。

ここまでで問題なのは、①②以外は直接音響機器に接続された電源ではないのにどのくらい影響があるか?
ということです。

しかし、

これが効果があるのです。
絶縁トランスは接続された機器が動作していない時も漏れ電流が流れて発熱もします。
節電を意識しなければならない今の事態には逆行しますが、一度入れてしまうと外すことは躊躇されるでしょう。
効果のほどは環境によりかなり左右されるはずなので必ずしもとは言い切れません。

タカチのBCASを使う場合は、音質的影響から接合部のシーリング材を取り除くことをお勧めします。



≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫ 次ページへ ≫
プロフィール

三毛猫荘

Author:三毛猫荘
数年前転職を機にしばらく休んでいた自作オーディオの趣味を再開。他に、毎年は行けないリゾートダイビングや釣りなど、貧乏なりに楽しむ。

カテゴリ
最新記事
月別アーカイブ

最新コメント
FC2カウンター

QRコード
QR